【高校生の体験談】突然の精巣の痛みの原因! 精巣捻転や精巣上体炎とは? 救急車は必要なのか
山沢智知です。
現在、2020年2月16日、15時16分。ベッドで横になりながらこの記事を書いています。今日、朝起きてから現在に至るまでの出来事を詳しく書かせていただきます。
突然の痛み! 精巣捻転とは
今日は日曜日。学校も休みなので、平日よりも遅く起きました。まずはじめに7時過ぎ頃に1度目が覚めました。枕元の時計を確認し、すぐに二度寝。そして次に、9時頃に目が覚め、そこからうとうとしながらスマホでTwitterやメールを確認しました。
9時10分頃、そろそろ起きるかな、と思い布団から出ようとした瞬間、精巣にありえないくらいの痛みを感じました。瞬間的に、「あ、これは救急車呼ばないといけないやつだ」と思いましたが、わざわざ救急隊員の方を呼ぶのも迷惑だろうと思い、ひたすら動かずにじっとして、痛みが引くのを待ってみました。
しかし一向に痛みは消えず、少しでも動こうものなら激痛。動かなくても痛い。だめだこりゃ、ということで家にいた家族に救急車を呼んでもらいました。
救急車を待つ間、何もしないと痛みで死にそうだったので、スマホで気を紛らわせようと考えてYouTubeを開きました。YouTuberの企画動画を開いて少し観ましたが、すぐに鬱陶しく感じて動画を停止。自分で再生しておいて、うるさいから停止するという無駄な行動によって痛みが少し強まってしまった・・・。
動画を停止してすぐ、今度はGoogleで症状を入力して、検索。考えられる病気を調べました。その結果、一番可能性が高いと思ったのが、精巣捻転。12歳から20歳頃に発症することが多く、原因は特にないらしい。急に起こるらしいです。
精巣捻転とは・・・
詳しいことはわかりませんが、どうやら精巣がねじれてしまい、痛みを引き起こすらしい。そしてこの病気のやばい点は、6時間以内にどうにかしないと精巣がダメになる。
そのため、精巣捻転の場合、痛みが始まったらすぐに病院に行かなければなりません。そしてそのまますぐに緊急手術。ねじれを直し、今後ねじれることがないように固定する施術をするらしいです。
怖っ
怖すぎる。・・・。怖すぎる。
救急車を呼ぶ
しばらくして救急車が到着。すぐに部屋の中に駆けつけてきてくれましたが、僕はなんとか必死に家の外まで自力で歩いて出ました。さっきまではほんの少しも動くことができなかったのに、その時は痛みを伴いながらもどうにか歩けました。おそらく、救急隊員の方が近くにいるという安心感からだと思います。ちなみにその時の格好は、寝巻のまま、そして適当に履いたサンダル、寝ぐせでぼさぼさの頭。ゆっくり歩きながら救急車に乗り込みました。
救急車に乗る
救急車に乗り込むと、隊員の方に靴を脱いでストレッチャーに横になるように言われ、なんとか痛みを我慢して仰向けになりました。
隊員の方が病院に連絡したり、機器の操作をしたりしているなか、隊員のひとりが僕の脚に毛布をかけ、すぐに指先にパルスオキシメーター(脈拍と酸素濃度を測るやつ)を、そして腕に血圧計を取り付け、横にあるモニターで数値を確認。他の隊員が体温計をセット。その間僕は痛みに悶えながらも救急車の内部を確認。なるほど、こうなってるのか・・・と。あまり乗るものじゃないので、無理してでも見てみたかった。
色々な器具が積まれているけど、ぐちゃぐちゃした感じではなく、とても綺麗。匂いもとくになし。すごく清潔。そして隊員の方が優しい。安心させようとしてくれているのを感じ取れました。
それから数分後、僕はある疑問を抱きました。
"これ、もう発車してるのだろうか"。
救急車って、患者を乗せたらすぐに出発だと思っていたので、もしかしてもう走行しているのかな、と思ったのですが、全く車内が揺れない&サイレン等車外の音が全く聞こえない。遮音性とかいろいろすごいな、と思っていたら急に揺れた。まだ出発していなかったみたいです。
救急車、発進!
揺れたといっても、普通の車に比べると全然揺れませんでした。曲がるときに身体が動く程度で(まぁそのたびに激痛が走ったんですけど)、基本的にはスイーっと進む。新幹線みたいな感じ。でも今考えてみると、一番すごかったのは遮音性だと思いました。あんなに大きなサイレンの音が、車内だとすごく小さく聞こえた。
移動中、隊員の方に色々質問をされました。いつから痛み出したかとか、痛みを10段階で表すとどれくらいか、とか。
救急車を要請する電話をかけた際にすでにいくつか質問を受けていたので、そのときに聞かれたことの再確認がメインでした。
しばらく走っていると、"そういえば今、赤信号を通過して走っているのかな"、とか考え始めました。たくさんの車が僕のために車を止めて、救急車が通りやすいように気を使ってくれているのかと思うと、とても嬉しく感じました。今後はより一層救急車を通りやすくするようにしよう・・・とか考えた。そういう、いざ自分が運ばれる側になってみてわかったことがたくさんありました。
病院に到着
そうこうしているうちに、病院に到着。ストレッチャーごと救急車から降ろしてもらい、横になったまま緊急搬送専用の入り口から院内へ移動。お医者さんがいる空間に運ばれ、すぐに診察が始まりました。よくドラマとかで見る、天井から吊り下げられたでっかいライトもありました。お医者さんが患部を触ったり押したりして確認。すごく痛いため、僕はフシュー、フシューと息を吐きながら顔をしかめる。
5分(おそらく)くらいして、今度はエコー検査が始まりました。こちらも同じようにすごく痛い。様々な角度から確認して、異常が無いかを判断します。横になった僕からはモニターは見えないので、とりあえず天井をずっと見ていました。僕がすること・できることは横になることだけ。
念入りに確認をし、20分後(おそらく)くらいに、お医者さんからモニターを見るように言われ、どういった状態なのか、診察結果を伝えられました。モニターの角度を変え、こちらに見えるようにして、画面を指さして説明を始めました。
医者「ここ、赤色の線がありますよね」
僕「はい」
医者「これが血流です」
僕「はい」
医者「血流が確認できるので、精巣捻転である可能性は低いと言えます」
僕「はい」
あれ、絶対精巣捻転だと思ったのに・・・。じゃあ何なんだ? そう思った僕は、じゃあ一体何なんですか?と聞きたかったのですが、痛すぎて「はい」と小さな声で言うのがやっとだったため、また消え入るような声で
「はい」
と答えました。虚しいですね。しかしすぐに説明を始めてくれました。
医者「おそらく、精巣上体炎だと思われます」
僕「はい(それ何ですか?)」
医者「精巣の上部にある器官に菌が溜まり、炎症を起こしている状態です。精巣捻転ならばすぐにでも手術が必要ですが、精巣上体炎ならば抗生物質で治すことができます」
僕「はい(神よ)」
医者「と言っても、精巣捻転ではないとも言い切れません。1度ねじれた精巣が、自動的に戻っただけという可能性もあります」
僕「はい(怖)」
といった感じで、なんとか手術を免れた僕は、他のベッドに移されました。あぶねぇ・・・手術しなければならないところだった・・・・・・。
検尿をし、結果が出るまでそのベッドで待機とのことでした。僕はすぐにポケットからスマホを取り出し、朝やるはずだった作業を始めました。毎週土曜の夜か日曜の朝に、その週にあったことをまとめた雑記を書いているのですが、本当は今朝起きたら書きかけの雑記の続きを書いてアップするはずでした。それがこんなことになるとは・・・。
その時の時刻は、だいたい11時。途中まで書いていたおかけでほとんど作業が残っておらず、すぐにアップできました。本当はもう少し書くことがあったのですが、とても書けそうになかったので必要最低限の文を書いてすぐに投稿しました。
そしてブログ用に、写真を撮影。
気付くと痛みはだいぶ引いていて、動かなければそこまで痛まないまでになっていました。
検尿の結果が出たのが、それから約1時間30分後。そもそも自分で起き上がれるのか不安に思い、ゆっくり立ち上がろうとしているところにお医者さんが来ました。もう1度近日中に病院に来るように言われ、そのままその場で日時を決めて予約。
その時気付いたのですが、救急車に乗っている時からこの時まで、
ありえないくらいズタボロのズボンを履いていました。どこかで事故にあったんじゃないかと心配になるほど凄まじく引き裂かれたズボンですが、これはまだ買ってから数日しか経っていません。
買った数日後、自転車に乗ったらこんなことになりました。捨てるのももったいないので部屋着として使おうと思っていたのですが、まさかこんなにたくさんの人に見られることになるとは・・・。救急隊員の方やお医者さん、看護師さんはどう思ったんだろう。病気じゃなくて事故じゃないの?とか思ったかもしれない。
帰宅、終わりに
院外処方ということなので、ベッドから時間をかけて起き上がり、外の薬局へ。薬を貰い、ケンタッキーに寄ってチキンフィレサンドセットを買い、家に帰ってそれを食べて、そして今に至ります。
今回、こういったことが起きたという報告とともに、精巣上体炎と精巣捻転について知ってもらえるとありがたいなと思いこの記事を書きました。精巣捻転と精巣上体炎、これらは日常生活などに原因はあまりなく、誰でも発症する可能性があります。気を付けようがないので、「皆さん気を付けましょう」とは言えませんが、もしこういった症状が自分や周りの人に見られた場合に思い出していただけると幸いです。
すぐにでも救急車を呼んでください。救急隊員の方曰く、今回のような場合に救急車を呼ぶのはすごく正当な救急車の使い方であり、判断は間違えていないとのこと。よく、不必要に救急車を呼ぶ人がいるのが問題になっていると聞いていたので、隊員の方に質問したらそういった返事を頂きました。
というわけで、僕の2月16日はこんな感じでした。まだ痛みますが、だいぶマシになりました。次回の診察の後にも、もしかしたら記事を書くかもしれませんので、お楽しみに(お楽しみに?)。
ではまた。